ツネイシ

ガッデム 阿修羅のツネイシのレビュー・感想・評価

ガッデム 阿修羅(2022年製作の映画)
3.7

18歳になったジャン・ウェンは
夜市で手製の改造空気銃を乱射。

一人の男が死んでしまいジャンは
殺人者となり収監される。

ジャンの親友のアーシンは彼に
殺意を否認し被害者への誠意の
こもる謝罪で刑の軽減を勧める
が、総てに絶望しているジャン
はそれを受け入れない。

アーシンは考える、もし事件の夜
俺が一緒にいたなら……。

ネットゲームやウェブ漫画を通じ
ジャンと関わる6人の人物たちの
『もしも』を描き、悪意や運命の
循環に想いを馳せるドラマ。

あんまりジャンに同情できないの
で中盤まではノレなかったけれど
後半で描かれる違う世界線の描写
が6人の登場人物像を違う角度で
照らして彼らに対する共感は相当
に高まりましたねぇ。

なんかこうなったらこの人たちが
可哀想じゃない?と思った人たち
が今度はジャンのポジションに。

運命と輪廻の転変と結局はそこ
から逃れられない人々の苦悩を
写し絵にしたようなコミックの
昏すぎるビジュアルが印象的。

逆にゲームはジャンルが自分の
守備範囲外なのもあるけど全然
そそらねぇ😅

ハードな世界で強かに足掻く
女子高生ゼロ・リンが魅力的

ジャンには勿体無いねェ。



現場鑑賞通算688本目。
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