ほろでぃん

ガッデム 阿修羅のほろでぃんのネタバレレビュー・内容・結末

ガッデム 阿修羅(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

最終的に凄く印象に残ったいい映画だと思うが、前半がかなりつまらなかったので総合的に「ふつう」くらいの評価に。

群衆劇が少しの狂いから悲劇に至ることを、台湾でも「ボタンのかけ違い」と言うだろうか?
最初からボタンとボタン穴が合っていなくて、やり直そうとしても別のボタンがはみ出すだけ。そんな歪な世界を描いた作品だった。

バタフライ・エフェクトなどのループもの?にも、どうやっても全員が幸せにはならないみたいな構成はある。本作に関しては何の説明もなく「別ルート」に入るが、ルンバと補聴器の小道具がよく効いており、すんなり飲み込めた。

そして「かわいそうな人」と「嫌な人」がひっくり返る。ヒトの心理を上手く突いた良い脚本だと思う。

しかし前半が長くてつまらん!リセット後の展開に深みを持たせるための準備というのはよくわかるが、もうちょっと何とかならんかったもんか。
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