こーひー

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語のこーひーのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【好奇心と憂鬱―――「ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語」】
金持ちの男がとある能力を身につけ、イカサマで儲けようとする話。

ウェス・アンダーソンの作風は舞台演出とセット、そして何より、キャラクターが第四の壁(映像の中の世界と我々視聴者の世界を隔てる壁)を超えて視聴者に語りかける演出である。
それが好きな人はハマれるし、のれない人はハマらない。
私は好きではないが、嫌いでもない。
個性的で、独創的で、映画と観客が一体になったような感覚になる。
宙に浮くときの、椅子を背景と同じ色にしてそこに座るという演出もおもしろい。
ウェス・アンダーソンの魅力の一つは、私たち一般人でもできる演出をしているところだろう。木箱椅子を背景と同じ色に塗ることは誰でも簡単にできる。

お金と努力は社会のために使えというメッセージは大人のための教育的な訓戒として私たちに投げかけられており、これぞ大人のためのロアルド・ダール小説!!
原作も読んでみたい。
こーひー

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