ボブおじさん

私がやりましたのボブおじさんのレビュー・感想・評価

私がやりました(2023年製作の映画)
4.2
マーベラス!マーベラス‼︎
これは自分の感性にピッタリの大当たり映画だった😊

パリの大豪邸で有名な映画プロデューサーが殺された。濡れ衣を着せられたのは、金に困っている売れない若手女優。だが彼女はルームメイトの新人女性弁護士と共に、一発逆転の大博打を打って出る。容疑者から一躍人気スターになった2人の前に、真犯人を名乗る女が現れて……⁈

1930年代のパリが舞台のオシャレでエスプリの効いた小粋なクライムミステリー風コメディ😊

虐げられた女性の立場を利用して、陪審員の心を掴む大芝居。殺人事件の〝法廷という舞台〟を使った名演技でスポットライトを浴びた彼女は、一夜にして悲劇のヒロインへと上り詰める。それを見て黙ってられない真犯人。彼女は忘れ去られたかつての大女優だったのだ。

新旧3人の個性的な美女が見せるユーモアとほんの少しのお色気。そしてその周りで振り回される情けない男たち😅

検事による犯罪立証の取り調べからは完全にコメディ。それも大爆笑ではなくニヤリ・クスリと心をくすぐる笑いが続く🤣

さり気なく描かれるダークグリーンのクラシックカーと衣装のコーディネートなど、見事に再現された'30年代パリの街並みとファッション。明確に描かれる男性優位の世相と、それを逆手に取って強かに生きていく女たち。

主人公のマドレーヌとポーリーヌ役には、ピュアでフレッシュな魅力が眩しいナディア・テレスキウィッツとレベッカ・マルデール。そして、2人の前に立ちはだかる元大女優のオデットをクセ強めに生き生きと演じるのがイザベル・ユペールだ。

3人の女性が相手の前に肩を入れながら、ジワリジワリと前に出る。終始クスリとさせるブラックな笑いに包まれた103分の上映時間、男の出る幕なんぞこれっぽっちも許さない😅