ボブおじさん

セーラー服と機関銃のボブおじさんのレビュー・感想・評価

セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)
3.3
日本映画暗黒時代に唯一勢いがあった角川映画の話題作。赤川次郎による同名の大ヒット小説を原作とし、当時の映画界のスーパーアイドル薬師丸ひろ子主演で1981年に映画化され、社会現象を巻き起こした。

激戦だった角川映画のヒロインオーディションを勝ち抜き1978年に「野生の証明」で高倉健との共演で華々しくデビューした薬師丸ひろ子だったが、女優として世間に認められたのはこの映画の大ヒットからだった様な気がする。

1980年代に人気を博した角川三姉妹(原田知世・渡辺典子)の長女、薬師丸ひろ子が機関銃をぶっ放し〝カイ…カ・ン〟と恍惚の表情で呟く、例の有名なシーンとエンディングで流れる薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」くらいしか記憶に残っていなかったが、劇場公開以来の再鑑賞しても結局、その2つのシーン以外は、これと言った見せ場があるわけではなかった😅

ただ、当時からスターだった主演の薬師丸ひろ子は別として、柳沢慎吾・光石研・柄本明など今でも第一線で活躍している俳優のフレッシュな演技が見れたのは収穫だった。



〈余談ですが〉
高校時代は将来の当てもなく、映画館に入り浸ってただダラダラと過ごしていた。〝ロードショー〟や〝スクリーン〟を時々買い、観るのはもっぱら洋画だったけど、自分と同い年の薬師丸ひろ子は、傾きかけた日本の映画界を救う為、両足広げて大きな瞳でこちらを見据えセーラー服で機関銃を撃ち放っていた。

そういえば彼女も今年、還暦かぁ😅