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私がやりましたのmitoのレビュー・感想・評価

私がやりました(2023年製作の映画)
3.6
2023年130本目。
フランソワ・オゾン監督作品。
売れない若き女優と女弁護士、ひもじい生活を送っていた2人だが、女優がとある男性プロデューサー殺人の容疑を掛けられて、生活は一変する。

女性の尊厳を奪われるような行為を許せず冒した罪を世論が許し、ヒーローに祀り上げる。
昨今の行き過ぎたフェミニズムを揶揄するような内容にも見える。

最近、シリアスな作風が多かったオゾン作品だが、かつての緩いコメディラインに戻って、少し懐かしい気持ちになった。
そのコメディ寄りの作品は挙って残念な映画ばかりなんだけど(笑)
この映画は全編通して、その緩い感じが内容と合致していたし、ラストの特に天罰も与えられず雨降って地固まる様相でサラッと終わる感じも、寧ろ皮肉が効いてて良かった。
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