【第39回インディペンデント・スピリット賞 編集賞受賞】
『カムガール』ダニエル・ゴールドハーバー監督作品。トロント映画祭に出品され、インディペンデント・スピリット賞では編集賞を受賞した。
エコスリラー、という耳馴染みのないジャンルだが、まぁまぁよく出来ているし面白かった。
Z世代の過激派環境活動家たちの群像劇。果たして石油のパイプラインを爆破することができるのかをめぐる物語。
それぞれの立場からみた環境活動への道を描いている。それぞれの過去を描きつつパイプラインの爆破という目標に向かう工程を丁寧に描写する。
あまりに過激すぎて共感は出来ないが、テンポが良いので「次はどうなる?」とドキドキしながら観ることが出来た。
演出や構成に新味はないものの、エコスリラーという物語に引きつけられるものはあった。過不足のない佳作といった印象。