映画館のとなりに座っていたおっさんが、おそらく大のたけしファンだと思うんだけど、爆笑しながらみていて、俺がおかしいのかおっさんがおかしいのか、よくわからなくなってしまった。
________________________
戦国時代版アウトレイジっていうような宣伝のされ方をしていたけど(それを期待して見にいったけど)、いざ見てみるともっと笑いと皮肉が多めで、暴力オンパレードの映像体験って感じではなかった。
全体的にシニカルなトーンで面白いところがないわけではなかったけど、ぶつ切り編集のテンポの良さが妙についていけない感じがあって、ちょっと見にくさはあった。
唐突で脈絡のない笑いの演出はそこまで気にならないというか、まあそういうものであるって感じだと思った。
たけしが信長を演じていない理由を自分なりにに考えると、そもそも映画を撮ること自体が監督にとって現実の自分を客観的に見つめなおす作業そのものだと考えた時に、信長と家来たちっていうのはオフィス北野とその周辺にそのまま捉えることができて、傍観者としての秀吉っていう立ち位置が本人の現在地なのかもしれない。
________________________