Sankawa7

首のSankawa7のレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
4.6
IMAXでみた

カンヌプレミアム招待作品 ある視点枠
※各国の独自の文化や歴史などをテーマにした秀作を特別上映する枠

(レビューのネタ元に一部パンフレットより引用しております)

日本人なら誰でも知っている本能寺の変、戦国の三大武将、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の天下取り争い、毛利攻め、本能寺の変、山崎の戦いをテーマとする。

海外の映画人は時代劇は見てきてるが戦国武将や日本史に詳しいわけでなく誰が生き残るのかも知らないから、パワーゲームの観点でも楽しめるらしい。

北野武ならではの独自の視点、本能寺の変の陰謀論と年齢関係リアリティ無視、武将同士の衆道(男色ながら同性愛と云うよりは女性が少ない場での機会的関係とされる)、戦場の生々しさは溢れる黒澤映画感。監督曰くタランティーノ映画やベトナム戦争映像などの影響を受けたとの事。

北野組のお馴染みの俳優に異色の配役でキム兄と中村獅童を加えて深みを増している。

加瀬亮の強烈な岐阜弁、誇張したようなハゲ頭の西島秀俊、顔が笑ってないのにコミカルなたけし(エンドクレジットでは、俳優としてはビートたけし名)、物語のキューとなる女々しい荒木村重役の遠藤憲一、一番らしい役は逃げるが勝ち小林薫の家康。

とにかく生々しすぎる戦場のシーン、タイトルともなっいる首の数々、緊迫感ある落ち武者狩りなど時代劇としての表現のアウトレイジ感はかなり強烈‼️
※ 子供、女性の一族郎党処刑シーンはさすがに忖度

アドリブやコントのような場面も入れながらやりすぎない加減が絶妙なバランス。

大竹まこと、パンフ見るまでわからなかった👀✨

弥助役の副島淳はナイスキャスティング👍

羽柴家中、コミカルな浅野忠信と大森南朋の演技には素直に感心

津田寛治の使い方と無駄な褌姿の尻ナイス‼️

足掛け30年以上かかった企画との事だが、漸く時代がこのネタを受け入れられるようになったのかもしれない。

終わり方好きだなぁ‼️‼️
Sankawa7

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