NAOZY

首のNAOZYのネタバレレビュー・内容・結末

(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

北野武監督最新作「首」を観ました。
「大河ドラマではできない時代劇を作る」
とインタビューで語っていた通り面白い作品に仕上がってます。
お話は本能寺の変がなぜ起こったのか?という歴史的に語られ尽くした感のあるネタを独自の解釈で語っている。

荒木村重が謀反を起こし敗走する。
信長は家臣に村重を捕まえたらワシの後継にしてやると宣言する。秀吉、光秀ほか家臣たちは村重探しに奔走する。

ここからネタバレ注意⚠️

アウトレイジの時代劇版みたいに登場人物は全て悪(ワル)です。
中村獅童演じる茂助は百姓から侍大将に成り上がるためなら首を取った友達も殺すくらいのクズだし、一番まともそうな西島秀俊演じる明智光秀も最後は村重を裏切って殺すし、騙し騙され殺し殺されるというバイオレンス描写は相変わらずですが、今回は男同士の恋愛ドラマもあります。
信長が男色であったことは歴史的に有名だが大河ドラマでは描かれることはない。
しかし今作では信長以外も男色で関係がより複雑になってくる。明智光秀は村重とは元恋人関係で村重は信長と恋愛関係であったが、謀反により光秀とよりを戻すが、光秀が信長に告白して恋仲になることに…とややこしいw
本能寺の変は秀吉が光秀をそそのかし、家康に恩を売ることで天下を取るという説を説得力を持たせるために男色関係を織り込んだところに新しさを感じる。
バイオレンスだけでなく笑いの要素も入っていて
秀吉、秀長、官兵衛のシーンはコントっぽいです。
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