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瞳をとじてのNAOZYのネタバレレビュー・内容・結末

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

日比谷シャンテで「瞳をとじて」を観ました。
ビクトル・エリセの31年ぶりの長編映画。デビュー作「ミツバチのささやき」が印象に残ってます。特に主演のアナ(本名そのまま)は純粋無垢な少女を自然に演じていました。

あれから30年以上の時が経ち、またアナに再会するとは思いませんでした。

予告編にはアナという名前で出演しています。
まさに感慨深いし、「ミツバチのささやき」との連続性も感じます。

ここからネタバレ注意⚠️

ストーリーは映画の撮影中に主演俳優フリオが失踪し、映画は未完のままお蔵入りしてしまう。映画監督のミゲルはあれから22年経った失踪事件を追うTV番組に出演する。その後、失踪したフリオが施設にいると連絡が入り、会いに行くことになる。

前半20分を未完の映画「別れのまなざし」の冒頭部分で年老いたユダヤ人が生き別れた娘を探して欲しいとフリオに頼むシーンが流れます。
アナはフリオの娘役で出演していて、後半に映画館で幻のラストシーンを父と共に観るまなざしは、「ミツバチのささやき」のアナを思い起こさせます。
30年の時を越えビクトル・エリセの映画への愛情を感じる作品でした。
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