散々いろんな作品で擦られまくっている「本能寺の変」を北野武が撮ったらどうなるか。
男と男とバイオレンスと血を愛する身としてはこれを見逃すわけにはいかなかったんだけど…いや〜〜めっちゃ良かったね。
こんだけ豪華なキャスト揃えて莫大な金かけて大作映画撮るんじゃなくて「ホモソーシャル、マジでしょーもねぇよなぁ！！」って皮肉るんだもん。こういうのって生半可な描写じゃ説得力ないんだけどそこはさすが任侠映画を撮りまくっている北野武ですよ……。
全員悪人、というか狂人。愛憎と暴力と謀略に満ちた世界で最後はみーーんな(武将も農民も関係なく)死んでいく。栄枯盛衰とはよく言うが馬鹿馬鹿しいほど呆気ない。湿っぽさも感動も何もない。超ドライ。最高だね。
ただR15のグロ描写激しめ(人体断面あり、首ばかすか飛ぶ)だから苦手な人は見ないほうがいいです。
