紆余曲折ありながらも公開に漕ぎつけて、しかも名優揃いでって、俺の中のハードル上げすぎちゃったのが失敗だったかな
本能寺の変を男色を織り交ぜながら描くっていうのは斬新だったけど、ちょっと中弛み感があったかなって思う
たけしが秀吉はハマり役なんだけど、やっぱり何を言ってるのか聞きづらい所があって、もう俳優としては辛いなと感じてしまう
キム兄も頑張ってはいたけど周りがあれだけの名優揃いだと今ひとつの演技に感じちゃう
結局芸人二人の演技に違和感を覚えてしまって、これが俳優だけだったらとちょっと考えちゃったよね
時代劇版アウトレイジな感じは満載で北野武の本能寺の変だった
登場人物ほとんど曲者だもん
それがみんなビタってハマった演技するから凄い
特に信長の加瀬亮
一番クセの強い信長を見事に演じきってたね
俺が監督だったら加瀬亮と中村獅童の役を取り替えちゃうわ
それを加瀬亮を信長でってなるのが北野武の凄いとこよ
この作品を観ながら一番思っていたのは合戦シーンで馬が倒されない(転ばない)なぁって事
やっぱり合戦シーンといえば馬がいななきながら前足上げて人馬共に倒れ込むっていうのがお決まりみたいなもんだけど、その感じが無いのはとても評価したい
安易に派手な演出で合戦の凄さを表現しなかったっていうのもそうなんだけど、あの手のシーンを撮る上で馬に対する負担ていうのは物凄いんじゃないかと常日頃思ってた
エンドロールで動物に危害を加えていないの一文もあったけど、それをしっかりやってるんだなっていうのが合戦シーンでよくわかったとこにあっぱれ！
