北野映画初鑑賞かつ時代劇は普段あまり見ないが楽しめた。
「笑っちゃいけないのに笑っちゃう」みたいな空気感で、皮肉っぽくてバイオレンスなのに不思議と笑えてくるのでこういった映画が苦手な人でも楽しみやすいと思う。
この映画を見て、どの人物に注目したかは個人の好みで大きく分かれそうだと感じたが、私自身としては大森南朋が演じた羽柴秀長が非常に魅力的に映った。
予告では「腰巾着」と称されていたが案外狡猾な部分もあり、バランスのよいキャラクターだった印象。
羽柴軍のメインの3人が関わるシーンは特にコメディ要素が強くて、その中でも秀長はずっと癒し枠のような愛らしさがあって好みだった。とにかく可愛かった。
キャラクター全員が狂っていて、他にも寺島進に中村獅童に遠藤憲一など印象的だった人を挙げればきりがないが、加瀬亮が演じた織田信長は予告から分かる通り、かつその上本編では予告よりずっと飛んだキャラクターで良かった。とにかく俳優陣が豪華。
ラストの呆気なさ含めて世界観にぴったりで最後まで満足感のあるいい映画だった。
