伏木

昭和歌謡大全集の伏木のネタバレレビュー・内容・結末

昭和歌謡大全集(2002年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

原作未読で鑑賞。

なんだこれ。

とはいえ、青年と少年の間をさまようようなうら若き男たちは本当に美しい。
とくに山高帽とステッキを身につけながら「恋の季節」を歌い踊るイシハラ(松田龍平)は息を吞むほどの綺麗さ。ダウナーな視線は彼の大きな魅力だと感じる。とにかく耽美。
「チャンチキおけさ」をバックに血飛沫と尿を放出しながら死んでいくスギオカ(安藤政信)もシュールながらやはり格好ついている。

しかしちょっと青年もオバサンも全員イカれすぎていてなかなかついていけなかった。かなり置いてけぼりにされながら、なんとか鑑賞しきった。
ヒールブーツとボンデージを身にまとって「骨まで愛して」を歌っている最中の青年たちをバズーカで吹き飛ばすシーンなんて、衝撃的すぎてさすがになにかの間違いかと思った。
本当になんなんだこれは。
しかし絵面は美しい。村田充なんてスタイルがいいだけにやけに似合っている。

終始カオスな世界だった。
「爆発オチなんてサイテー!」と本気で思うとはまさか考えていなかった。
もはやここまできたら小説も読んでみたい。
伏木

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