sammy

首のsammyのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
2.0
039/2024

毎度のことながら北野武作品は
ちょいちょい挟まれるコメディ要素があまり好きではなく今回もそれは同じ。
一度くらいガチガチにシリアスなものを撮ってみればいいのにとも思うがこれが北野監督のカラーなワケだし何より北野作品のファンが納得しないんでしょうね。

前情報なしで観たので武将の誰かを主人公に据えて展開していくのかと思いきやまさかの群像劇で意外でした。

歴史に疎いせいか、恥ずかしながら正直話の筋がよく分かりませんでした。
解説動画を見てある程度理解できたと思いますが
それでもなぜ信長(加瀬亮)→信秀への書簡が光琳坊(ホーキング青山)の元にあってそれを秀吉(ビートたけし)が知ってたの?とかどーにも腑に落ちない。

光秀(西島秀俊)の謀反を知って秀吉が姫路城に急いで戻るシーンがあったけど、どこから戻ってるかなぜ急いでるのかとかもよくわかんなくてモヤモヤした。

歴史好きな方にとっては今更事細かに説明する必要もないということなのかな。
本能寺の変ももっと盛り上がるのかと思ったら意外とあっさりしていたという印象。

あらすじ読んで後からわかったけど清水邦治(荒川良々)が毛利軍の大将で秀吉が討ち取ったから切腹させられたとか歴史詳しい人はあれだけでわかるものなの?

BL描写に関しては
へんな要素入れてきたなーと思ってたら
戦国時代にはザラにあったことで衆道っていうらしいですね。

敵大将の命が絶えたことをどうやって判断するかってそりゃ切断された首で本人かどうかを確認するしかないわけでまさしく首を中心に物語が進んでいくのだが

そんな映画のタイトルにもなっている超重要アイテムの「首」を北野武監督自ら蹴っ飛ばし
「おれは首なんてどうでもいいんだ」というセリフは正直いかがなものかと思った。

基本的には純粋な娯楽作品なわけだしもう少し思惑というか分かりやすい方が楽しめたのになと思いました。

ビートたけしが秀吉に見えないんだよなー。
sammy

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