m

テノール! 人生はハーモニーのmのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

下町生まれ、ラッパーの青年が歌唱の才能を見出されオペラの練習を始める話。
ラップは言ってる内容が過激だし英語、フランス語だと何言ってるか全く分からない。でも意味が分からなくても音がハマる感じは聞いてて気持ちがいい。ラップバトルのシーンもカッコよかった。
アントワーヌが初めてオペラを聴いたシーン、先生から受け取った蝶々夫人のCDを聴いて感動していた所がすごく印象的だった。今までオペラなんて自分とは住む世界が違う人が聴くもの、自分には関係ない、なんて思っていたと思う。そんな全くオペラに全く馴染みのないアントワーヌが蝶々夫人をあんなに目を見開いて聴き入って、美しいと思ったのがよく伝わった。アントワーヌの新鮮な感動が羨ましい。自分もアントワーヌみたいに知らない音楽を聴いて圧倒される体験をしたいなと思った。
オペラのことはそんなに知らないけど有名で聴いたことのある曲が多かったからとっつきやすくてよかった。
アントワーヌは途中どちらの世界にも馴染めないと思って悩んでいたけどラップとオペラの両刀ってめちゃくちゃカッコいい。
ラストの誰も寝てはならぬはストーリーの展開との掛け合わせでより感動的だった。
アントワーヌに背を向け去って行った皆んなが、最後は応援に駆けつけてくれる。しかも呼びかけたのは(意図せずだけど)オペラの練習を始めるのを迷っていたアントワーヌの背中を押したサミアって……!こういう展開アツくて好き。
オペラ鑑賞行きたい。あとハードル高いけどいつかオペラ座行ってみたいなと思った。
m

m