マサルさん

テノール! 人生はハーモニーのマサルさんのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ラップ好きのスシの出前青年がオペラの才能を見出される物語。買ったパンフレットに、古くは『マイフェアレディ』の構図と現代風のアレンジ(ラップだったり何より男女が逆転してたり)の説明もあり納得。
主人公は(MB14演じる)アントワーヌだけど、師である(ミシェル・ラロック演じる)年配女性のマリーがとてもキュート(冒頭の出会い系サイトの話など)。
クライマックスに向かうまでは、兄弟間の意思疎通・多忙なスケジュール・見えない将来・幼馴染女子とクラスメイトとの恋心・憎いライバルなど問題が山積みすぎてやや暗い気持ちにもなったけど、幼馴染を筆頭に実はみんな主人公の味方(まさかライバルまで)とわかり、クライマックスの熱唱シーンが本当力強い!
エンドロールの音楽も歌詞字幕を追いながら素敵に感じた(と最後の最後はロールが流れてるのに無音になってたけど、これはこういう演出なのかしら?)

そしてもう一つの見どころがパリの風景。ラッパーや地下バトルが横行する夜の下町と、対比するかのごとく美しさと荘厳さに圧倒されるオペラ座のすごさ!
あと個人的にはスシや日本旅行など、ユーモアとして日本ネタがちょくちょく挟まれるのが微笑ましかったです。