3時間の圧倒的映画体験、音楽体験、そして人生体験。
出会いや別れを繰り返す4人の軌跡を映像美と音楽による丁寧な描写で紡ぐ13年の物語。
悲しい過去、忘れたい過去、生きづらい今にもがく苦しみ、そんな何事にもこのキリエの魂の叫びのような歌声はきっと救いを与えて寄り添ってくれる。
綺麗な世界だけでは生きられない、そこには数々の悲しみや苦しみが溢れていてそこに立ち向かう勇気をくれるキリエの歌声、そのキリエを演じ切ったアイナさんの圧巻の歌声とパフォーマンスに心を掴まれる。
岩井俊二監督らしさが溢れていて好き嫌いが分かれそうだけれど個人的にはとても好きで3時間どっぷりこの世界に浸ることができました。
何かを抱えながら必死に今を生きてる私たち背中を押してくれる生々しくも素敵な作品でした。
「だけどココを歩くんだ ココで歌うんだ」
