このレビューはネタバレを含みます
脚本が矛盾していたり、地震について描写が足りてないところがあるけれど毎度毎度そんな形式的な問題を超えてくる雰囲気があると思う。
やっぱり岩井監督の変な角度から回り込むカメラワークが好きで、別に必要ないレイプシーンが好きだった。存在しているようで絶対にどこにもない理想郷の物語という感じ。岩井監督の作品でしか摂取できないフェチズムが、内容なんかもうどうでも良くなるくらいに、空気感が美しすぎてただただ涙が出てくる。
特に夏彦が家を飛び出して走るシーン。河川敷のあの空とキリエのカルマを全て背負って走る映像は絶対監督以外には表現できない良さがある。
岩井作品の黒木華が大好き。なんで教師の役ばかりやってるのかわかんないけど
