フィクションでここまで主人公に引き込まれた映画はなかなかない
物語の芯は主人公の”赦し”だと感じている。それこそが主人公の魅力の根源だと思う。けどそれがどこから生まれたのかいまいちわからない。どうしてそんなに赦せるの?自分にはできなくて憧れてしまう。
根底に幼少期のキリスト教体験はあるんだろうけど、幼少期の彼女が”赦し”を与えた経験が見えないからもやもやする。そのミステリアスさを探りたくなるほど主人公が魅力的だから尚のこと。
キャラクターで言うとなっちゃんもよかったな。彼もいろんなもの、個人的には罪と感じ他者には被害と感じられるあれこれを背負って、それでも生きていかないといけない。木の下での彼の独白のシーンが正直で不器用でとても好きだ。
ルカとかキリエとか、キリスト教の素養があればもっと豊かな解釈できたんだろうなと思う。キリスト教系の大学を出た身として結構後悔している、、
最後ビジュアルはきれいだけどもやもやする終わり方。伏線である程度想像はつくのだけど。スワロウテイルもそうだけど、岩井俊二はこういうの好きだな。でも決して嫌いじゃない。
なんだかまとまんないけど、3時間を3時間に感じないくらいには良い映画だった!
ごく個人的な話だけどアイナジエンドのLemon哀感強くてすき