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悪は存在しないのintotheのネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

区長の落水理論、論理的帰結だけでなくノブレスオブリージュ的な意図も感じて教養としておもしろかった

総じて素直に難しい!複数のメッセージがあると思っているけれど、いくつ認識できたろうか
おおよそ下の2つ

・他者には他者なりの思想とそれに基づくルールがあって、利害のバランスのためには、ほどよく向き合うことも触れ過ぎないことも重要
・自然界にも人間界にも善悪は存在しない(個人的には行動の過程で善意や悪意は確実に存在していると思っていて、人間界に善悪がないかは非常に疑問 本作の中では存在しなかったというか、描かれていなかったね)(水平思考ゲームの文脈に近い気がした)

そうはいってもラストシーンは不可解だったな
牙を剥き人を殺す自然と、同じく牙を剥き都会に抗う田舎の対比を象徴していると一旦は理解している

以下わからなかったところいっぱい載せる
・タクミの妻について
→なんら断定はできない
・なぜタクミはオレンジを殺したのか?そもそもオレンジは死んでいるのか
→大声を出して鹿を刺激しようとしたから?でも殺す必要はなかったと思う 突発的?
・なぜハナは行方不明になったのか?
→構ってくれないタクミの様子から家に居場所がないことを悟って帰らなかった?にしては遅過ぎるような
・なぜハナは帽子を脱ぎ、鹿に向かって行ったのか
→帽子を脱ぐことはハナが死を受け入れることを示す
・ハナは死んだのか?
→断定はできないがおそらく、、
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