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PERFECT DAYSのlabyrinthのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
3.4
ルーティンとは『決められた動作を繰り返すこと』

何気ない、普通のおじさんの毎日の日常生活だけ、

ほんとそれだけ

『ある清掃員の男のルーティン』

独り者のオジサン、
平和に毎日早朝に車でお仕事に向かい
公衆便所の掃除に回り、
昼ランチは決めた場所で
木の下でサンドイッチ。
お仕事上がりに銭湯
夜は、お一人様で行き付け居酒屋
休日は、自転車で古本屋
コインランドリー
行き付けをまわり帰宅。

そのルーティンの中に、主人公の兄妹の娘が家出してきて、主人公ルーティンに入り込んでくる。でも、大きな波風もなく。
そして、主人公の妹が数分出てきますが、その数分で、言葉数少ないながらも主人公と妹、そして主人公の家庭環境が想像つく。
あと、ちょっぴり勝手にスナックママへの失恋感シーン。
オッサンが可愛くも感じる
・・・・・といったザックリ全般ストーリーです。

ただ畳の上に布団を引いて寝て、目覚ましなしで、いつも通り起きて・・・・・
そのシーンだけでも、映像が美しく感じる。
この主人公、マジに言葉数が少なすぎるぐらい無口なんです。
でも、見てる側的に、なんとなく解るんです、その1つ1つのシーン。

ただのオッサンの生活見てるだけなのに、心地よい、美しくもあり、よい気分で映画館から帰宅できた🎵

でも、ある意味、いつ事件や事故が起きるのか?『そろそろ、平和な1日もなくなるのでは?』とか『どうか、この主人公に何も悪い事もなく平和に・・・・・』とかハラハラして見ていた感もありましたが・・・・・個人的 笑。

あっ、1つ、ムカッと来たシーンは、あえて言うなら・・・・・

子供がトイレで1人と泣いていた
主人公のオッサンが
『どうしたの?』
と声をかける
迷子の幼い子供と手を繋ぎ公園を歩く

そこへ母親が、子供に一方的に怒って、オッサン見て、子供の手を消毒するシーンは・・・・・オッサンをバイ菌扱い!お礼も言わず立ち去るシーンはムカッと。
そのシーンの救いは、子供が母親に強引に連れられる後ろ姿を主人公がみていると、子供が振り返り、バイバイ、笑顔がよかった。
短い時間で言葉数が少ないながらも、子供と主人公の繋がりよかった。



なんといっても『石川さゆり』さんの隠しネタのように登場!
スナックのママさん役
お店でお客様へ披露する生歌は、ビックリ。
演技良し、歌良し!
三浦友和さんも数分出演で、オッサン2人の影踏みゲームは、クスッと笑える平和なワンシーンでした。

ほんと、オススメお正月映画作品です。
セリフがほぼ無いこの映画、演技力がないと成立しない、ほんと、オススメ。
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