わたなべ

PERFECT DAYSのわたなべのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

2023年44本目

ついこの前見た「素晴らしき世界」に続く役所広司主演作品。
なんとなく過ごしている毎日だけど、その毎日も全く同じ日は無くてそれぞれ個性があるんだなと再確認できた。

まず最初に驚いたのは映像の比率。大体16:9とかだと思うけど3:4とかだったなあれ。この時点で相当こだわりの強い作品なのかなとは薄々気づいたけどその通りだった。
ついついあくびが出てしまうような映画だったが、この映画はそれでいいと思う。そうじゃなきゃダメな気がする。

東京都が管理している公園のトイレ清掃を生業としている平山の日常を覗く映画。簡単に言ったらその一言に尽きる。それ以上でも以下でもない。ただただ平凡な毎日。だけど全く同じ日は無くて、光があれば陰もあるように、いい日もあれば悪い日もある。そんな日常。また、裕福とは言えない生活だが平山なりの幸せを手にしていた。対比で平山の妹とその娘のニコがお金持ちとして登場していたが、幸せそうな描写はなかった。そう言った対比もこの映画の魅力だろう。

映画の最後に「木漏れ日」と言う言葉の説明が添えられていたが、それがこの映画の全てだと思う。また、終盤の役所広司の表情を映したワンシーンは圧巻。ぜひ最後まで観てほしい。
わたなべ

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