わたなべ

笑いのカイブツのわたなべのネタバレレビュー・内容・結末

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

2024年1本目

2024年は
・あらすじ
・映画全体の感想
・ストーリー
・演技
の4項目に分けて記録する!!


人付き合いが苦手なツチヤタカユキの生きがいは、テレビ番組へのネタ投稿だった。その努力が実り、お笑い劇場の作家見習いになるが。。。

個人的にはすごく面白かった。
主人公のツチヤがADHD気質なのかなって思いながら見てたからか、壁に穴を開けちゃう衝動だったり、自分の思い通りにならないと嫌なところだったりが納得いった。
ただ最後の自分の部屋とお母さんの部屋を蹴って貫通させるシーンは、あの穴がツチヤの心に開いた穴を表してて、道頓堀に飛び込んで「死んだ」自分と、生まれ変わった?(いい表現がわからない、、、)ツチヤを表現したのかなってちょっと思った。
ただそれと同時にそういう人にとっては生きにくすぎる世の中だなと痛感した。
ただ、ツチヤがその世の中を楽しませようと奮闘してるのが実にシニカル。おもろい。パンフレット買っちゃった。

ストーリーもすごく面白かった!シーンが切り替わると結構時間経ってることが多かったから時系列は分かりにくかったけど、ツチヤがどんなステップを踏んで笑いと向き合っていくのかがしっかりと描かれてて、見やすかった。あと周りの脇役の人たちも素晴らしくて、時間があっという間でした。

演技もピカイチでしたね。菅田くんや太賀くんが素晴らしいもはもちろんのこと岡山天音くん半端ない。天才。正直映画でしっかり見るのは初めてだったからすごい衝撃でした。なんというか役にピッタリすぎる。あと表現力ありすぎて見てるこっちまで緊張したりした。ぜひ映画館で観るべきな作品でした。

※エンドロールの漫才指導の欄に「令和ロマン」ってあって、振り返ってみるとたしかにベーコンズの漫才令和ロマン味あってニマニマしてます。
わたなべ

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