このレビューはネタバレを含みます
映画初めに相応しい一本。
彼の生き様と自分とを比較しないで見ることって出来るのかなーと。無口で不器用だけど愛情深くて心豊かで穏やかな彼みたいに生きたいけど、どうしても器用にやろうとしてしまう自分自身の姑息さや狡さ、気持ちの弱さみたいなものを浮き彫りにされてしまうような感覚。
そんな風に、同じように生きたいって思ってしまうのも自分で、でも自分らしく生きたいと思ってしまうのもまた自分で、結局今の自分も変わっていく自分も肯定されたような気持ちになれたと思う。最終的には。
ただ役所広司があまりにも粋すぎるのは事実すぎた。
もちろん、帰り道は真っ暗な道を同じ曲聴いて帰った。多分彼はこんな気持ちではないのだろうなーと思いつつ。
たった2時間ちょっとで平山をもっと知りたくなったけど、結局わからないことも多すぎたなーと、それがまたいい？
