役所広司劇場。役所広司劇場としては良かったのかもと思うけど、薄味... 映画を観た感じが薄かった。おしゃれ公衆トイレがつかみの、海外の人向けの東京観光イメージビデオみたいだった。都心の神社の鎮守の森とかトイレ掃除を清掃道に高めちゃってる主人公とか、わ~オリエンタリズム~って。
それでまた、おそらく文化資本がある家で育った主人公がボロアパートでフォークナーやハイスミスを読むんだけど(いやいや幸田文だって読むんですよ)、そこで「おっ」って思わせようとしてんのかな、しゃらくせえな、ってね。固有名詞で人となりを説明しようとするのって、怠慢だと思っちゃうのよね。
柄本時生はくねくねした声を出すの得意すぎ。