このレビューはネタバレを含みます
◼︎仕事とささやかなプライベートを繰り返す主人公平山。初め機械的にも見えたが次第に本人にとっての必要十分な幸福が感じられ、羨ましくすら映る。儀式のようなルーティンが日毎に異なるアングルで撮られている。
◼︎寡黙ではあるが決して人間嫌いではない不思議な印象の平山はその求心力から周囲の人間を惹きつけ、交差する度に小さな物語が生まれていた。他者の空間に不用意に踏み込んでいかない振舞いは、架空の人物ながら見習いたいところ。
◼︎ラストワンカットの笑い泣きにはPearlを思い出した。
◼︎唯一、タイトルがダサいなって思ってしまう。素直に木漏れ日で良かったんじゃないか。