2023年の映画おさめで鑑賞しました。
年末最後の映画がこの作品で本当によかった。
心があたたかくなりました。
何気ない普通の日常の繰り返しに見えるけど、木漏れ日と同じように、毎日はその時にしかない瞬間の連続。
平山さんの日常に出てくるまわりの人たちを見ると、平山さんが毎日を丁寧に暮らしているのがよくわかる。
大切にしているカセットテープ、日常を切り取る写真、湯呑みで育ててる植物。
本屋さんと、飲み屋の店長さんが素敵。
誰かさんとの○×ゲームのやり取りもほっこりする。
いろんな過去があったんだろうなぁ。
でもこの穏やかな生活を選んで、毎朝空を見上げてから出発するんだよなぁ。
無口ではあるけど、日々出会う人たちを、否定せず、そのまま受け入れてうなづいてくれる平山さん。
役所広司さんの演技が、とにかく素晴らしく、最後まで惹きつけられました。
これでいいんだよ、とあたたかく包んでくれるような作品でした。