カセットから流れる洋楽。ヴェンダースから見れば普通の音楽かもしれないが、僕らはそれをかけるだけで違う世界に行けたんだ。
東京もトーキョーやtokyo みたいに見えてきたんだよ。その感覚が鮮やかに甦ってきた。
カセットテープ、文庫本、ラジカセ、フィルムカメラ。僕らの青春はそういうもので満ち満ちていて、大人になるにつれそこから離れていったんだ。そしてモノと情報に呑み込まれ、消費社会の波を受け、すっかり遠くまで来てしまった。
スタジオ1980 sonyのラジカセ。スライド式のボリュームがカッコよかった。外部入力端子も会ったような気がする。確かミキシングできたのでは。俺はそれをボストンバッグに入れ自転車のサイドのカゴに突っ込んで音楽を鳴らしながら中学校に通ったんだった。
もう、何が大切なのか、何が喜びなのかわからない。シンプルな丸バツゲームで見知らぬ人と遊ぶような最高のコミュニケーションを思い出すこともできなくなっている。
本当にネットやSNSやテレビが必要なのかしら。
登場する女の子たちみんな魅力的。女の子の方が生きづらさの中でもちゃんと泳ごうとする意志を感じた。
お土産はクルミッ子に限りますね(笑)