フォローしている方たちが皆さん絶賛されていたので、興味が湧いて観てきました。
トイレ清掃員の平山は淡々と仕事をこなして行きます。
朝は道を箒で掃く音で目覚めます。
そしてトイレ掃除が始まります。
一生懸命に丁寧にトイレを磨き上げる仕事ぶりには平山が誠実な人物である事が伝わります。
1人で淡々と暮らしているだけではなく、他者とのほのかな交流もあります。
ほろ苦い過去との交流もあれば、見つめるだけの交流もある。
毎日同じようで同じではない。
毎日汚れは出るけれど、綺麗にすると清々しく気持ちが良い。
誰にだって影はあるけど、日はまた登る。
"日常“ってそういうものだし、だから前を向いていたいなと思いました。
平山が毎夜思う"夢”の映像が無口な平山の"心"をあらわしていて、とても詩的で幻想的でいい表現だなと思いました。
カセットテープの音楽がとても味わい深く、エンドロールの繊細なピアノも余韻に浸りました。
心に沁み入るいい映画を観たなと満足して
映画館を後にしました。