このレビューはネタバレを含みます
ストーリーは、色々な解釈の仕方があると思うけれど、「立派に生きる」って何だろう、と考えさせられた。仕事・人生に丁寧に向き合うこと?世間に評価されること?家族を大切にすること?なんだろう。
世間的に立派に生きていなくても、「周りに踏み込みすぎず、好きを大切にできる」、あの平山の安寧な空間に、引き寄せられる人がいるんだと思う。
〜〜〜
映像、音楽、言葉、どれも美しく心地よくて、すぅっと五感に染み渡る映画。
特に映画で何度も登場するあのモノクロの木漏れ日が、色はなくても十分なくらい美しくて。
Feeling goodが流れて(このシーンの役所広司さん、怪演過ぎました)、「あぁ、映画が終わる、もう、木漏れ日が見れないなんて」と既に恋しい感覚に包まれて。
最後の最後に、木漏れ日の映像がまた流れた瞬間、ハッと感動して、とても満たされた気持ちになりました。
不十分で、十分。幸せです。