かわいわか

PERFECT DAYSのかわいわかのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

掃除してるトイレがどこもデザイナーズというか綺麗なトイレで普段柳小路の汚い飲み屋のトイレを使ってる身からすると全然掃除する必要が無いトイレでずっと違和感があった。駅中の居酒屋って落ち着くのか?全然気持ちがわからないから今度ベルグでビールを飲んでみようと思う。
外国人から見た東京像なのか妙な綺麗さが気持ち悪くて前半全然乗れなかった。

ところが中盤良い感じのシーンでルーリード流れて沁みちゃう自分は本当にチョロいなと少し悲しくなった。
その辺りから後半にかけての主人公の人間味と周りの人の絡みがじわじわ効いてきて役所広司、流石というべきかやはりというべきかすごいですね。姉との生活水準の対比をあまりしんどくさせず描けるのは上手。

なぜ生きてるのかとかそういう根源的な疑問にも繋がるし生きる事は死に対しての反抗になり得るなと思った。
日々の繰り返しの中に美しさを感じるという観点ではパターソンが素晴らしくて、その要素もあるけどまた違う。

結果良かったんだけど手放しに良いとも言い難い不思議な映画。でも批判も込みでそこまで考えさせられるって事は良い映画って事なのか?