過去最高に軽やかな映画でした
役所さんを、ここまで軽やかに
使えるのはヴェンダースならではなのかな
三浦友和も、石川さゆりも
役所さんあってこそ
成立した映画だし、
役所さんだからこそ
見ごたえがありました
個人的には、『すばらしき世界』の
続編のような見え方もありました
西川監督のあの映画があったからこそ
つながっているような気もします
かなりモヤモヤした部分を残している描き方で、人生って幸せなことばかりでない、
なんて刹那なんだろうという点も
軽やかに描いていて、
心地良かったです
夢の入れ方もとても良くて
あまりつながりすぎていない感じや
あいまいにしていたのも良かったです
しかし、田中泯さんの贅沢な使い方よ
そして完璧すぎるあの存在
この映画を観て、トイレ掃除の時に
鏡を使おうかなと思う人は
かなりいると思います
あと、客層がかなり高齢の方が多かったです
ヴェンダース作品でここまで
年齢層が広がったのも
役所さんのおかげなのかな、とも