一人でまったりと浸って観たいと決めていた。
映画館で観れてよかった。
さすが話題作。
両隣もミチミチに満席でもうすこしぽつんとひとりの世界で
観たかったのになって思ったけど(笑)
圧倒的な言葉の少なさなのに心地良くて。
あっという間に引き込まれていった。
言語化するのが難しい作品。
休みの日も含めてルーティン化している
日々変わらない毎日のように見えて、
新しい日々として生きている姿がめちゃくちゃ沁みた。
人によって幸せの感じ方、ホッとする感覚、いろいろだし
幸せなことが当たり前のようになってしまって
小さな幸せに気づけないことが沢山あるけど
小さな小さな幸せの見つけ方やあり方が
めちゃくちゃ素敵な生き方だと思った。
小さな子にバイバイされてホッコリする気持ち
植物を見つけてルンっとなる気持ち
毎朝空をみて毎朝同じコーヒを買って…
植物を愛でて、木造の古びたアパートで寝るまえに古本を読んで
お気に入りのお店、お気に入りの銭湯、いいよね。
全部何気ないようで幸せなことなんだよな。って思う。
なにも語られない平山の過去にはなにがあったのかな。
ラストの涙がなんとも言えず印象的だった。
役所広司さん、ホントに素晴らしかった。
木漏れ日の光や影も素晴らしかった。
一瞬一瞬で同じものがない。
私の生活も同じように見えて違うんだなって思えたし
小さな幸せにもっともっと自ら気づきたいなって思った、
素敵な映画に出会いました。