ジュリちゃん

四月になれば彼女はのジュリちゃんのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.9
賛否両論ある映画だろうなぁ。

私は原作未読だけど、
だれかと長く付き合ったことのある人達には
刺さる映画じゃないかな、、

最初は愛し愛されることを全身で感じることが出来ていたのに
年月が経ち、愛を怠って情に変わり、
上手くいっているというよりは変化を好まないというか
そんなだらけたマンネリした日のなかで愛を感じなくなり。

愛をサボらないことって、愛を終わらせない方法にとって
とても大切なんだなって思ってグッときた。

愛を終わらせないために必要なことは、手に入らないこと、ではなくて
手に入れた気にならないことだって思う。
安心して当たり前の存在になって感謝を忘れ
思いやりも忘れて…面倒くさがったらいけないね。
初心忘れるべからず、今ある一瞬や気持ちを大切にしないとな。

余裕がなくなると、思いやりが足りなくなったり
会話が薄くなったりして、なんで一緒にいるんだっけ?
なんで好きなんだっけ?一緒にいる意味あるのかな?とか
色々考えてしまうけど相手ありきだから仕方ないし
きっと相手もそう思うことってあるとおもう。
表面上仲良く見えててもお互いどう思ってるかなんて
ホントのとこはわからなかったりってあるある。

レビューを見てると原作をかなり端折ってる部分が多いようで
映画では若干長澤まさみがヤバいやつ!みたいな雰囲気もあるし
所々ツッコミどころ満載だけど、
要所要所の言葉だったり空気感がとても身に染みた。

一人でいる孤独は自ら選んでいるけど二人でいるのに感じる孤独は
おなじ孤独でも寂しさが異次元で違う。私もそう思う。

森七菜ちゃんもとても良かった。
遠い昔の想い合う二人、今どうこうなりたいとかではなくて
ずっと大切な想い出で大切な記憶で誰にでもあると思う。
大切に想っていたしまい込んだ想いって何だか切ない。

愛し愛され続けるために愛を怠らなこと。
共有する気持ちの大切さ。相手のことを知ろうと思い続ける大切さ。

しんみりしちゃったな(´;ω;`)