主人公の平山は一見同じような毎日の中で生きているが、木漏れ日のように少しずつ変化のある毎日を過ごしている。
人によって価値観はそれぞれ(住んでいる世界が違う)。
トイレの清掃員という仕事は小汚い、不潔、低賃金などマイナスなイメージばかりだが、些細な事にも気づける平山にとってはさまざまな発見がある最高の仕事。
そして最高の日々を過ごすことが出来る。
何気ない日常をこうも素敵に切り取っているのはとても凄い事だし、本当魅せ方１つで大きく変わる。正直トイレの清掃員は絶対にやりたく仕事だと思っていたが、平山の生活が羨ましく思えた。
ただ、4対3の画角とカメラワーク、照明が気になってしまった。
監督が海外の人なだけにカメラワークと照明は海外的だが日本で撮るにはちょっと派手かも。
画角も映像が今風なだけに少し違和感。
フィルムカメラで撮った方が良かったのではないかなと思う。
せめて、フィルム風に加工するとか。
役所広司の演技が素晴らしい。
アオイヤマダも相変わらず独特な雰囲気を醸し出している。
