お風呂は銭湯。トイレは仕事場。ごはんは居酒屋。洗濯はコインランドリー。
ほとんどの人は、家の中で完結するけれど、平山は「まち」で暮らしている。だから、1人なのに、孤独にはみえない。(このまち全てが居場所やあ)って感じ。テレビもみれるし、「おかえり」もある。(居酒屋さんの「おかえり!」が、個人的にとても好き。)あいさつや会話があって、まちは平山を受け入れている。純粋に、たのしそうな繋がり。こういう居場所を、ゆるい支えを、きちんと守っているから、"トイレ清掃員"へむけられる冷たい視線には、いちいち揺らがない。
聡明な人は、おだやかで、言葉に重みがあると、平山をみて実感したし、平山を形成しているあの本棚をのぞきたくなった。
このレビューでよくみる表現
淡々と、静かな、同じ生活、繰り返し…
え、、どこが!?
平山ほど、毎日こころ動くことがあって、関わる人に好かれて、救って、喜怒哀楽を素直に溢して、うつりゆく景色を楽しめているのか?カセットテープのために、財布をすっからかんにできるようなオジサンやで?だいぶ愉快。
画面ばかりにのめり込んでいる現代人のほうが、よっぽど静かであっさりしているのでは?と思う。この映画が評価されるのは、みんな、ほんとうに疲れてるんではなかろうか。
朝、ドアを開けて、光をみて、息を吸って、にこっ^_^明日からやってみよ。