TMK

PERFECT DAYSのTMKのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

PVみたい、というのが第一の感想。
元々渋谷区のトイレプロジェクトのプロモーションとしての映画という背景を無視したとしても、あまりにも美しすぎるし、汚物をうつさないのは、別にトイレ清掃員を描こうとしてるわけではないんだなーと。
そんなリアリティなんぞどうでもよくて、トイレ清掃員という社会的には底辺と言われるような仕事についてる人間でも、毎日同じ事の繰り返しのようにみえても、日常の些細な出来事に感動し、涙し、心は豊かに生きている彼の感受性の素晴らしさ。
その空気を描いてる。
そしてキャッチコピー
「こんなふうに生きていけたなら」

きっとこの映画に感動して素晴らしい!と言える人は、心が美しく、純粋で、生活も豊かな人なのだろうな。安定した生活がある人が描く、美しさ。
私は感動できなかった。本当にこんなふうに生きていけたならって思う?
精神性を描きたいというのはわかる。流行など関係なく、カセットテープにこだわり自分の好きな音楽を楽しみ、古本屋に行き小説を買い、店員と軽い会話。寝る前に読み、朝は近所の人の掃除の音で目覚め、植物に水をやり、今日も朝日が美しい。自販機でいつものカフェラテを飲み、自車で仕事に行く、、、
何にも左右されず、自分の生活を生きる。
SNSが発達し、常に周囲を気にして、多くの情報にまみれて、何が真実か嘘かわからないカオスな現代人にとっては、シンプルライフ、ミニマルライフは美しく見えるのだろう。
まぁわかるけど、、私には全て嘘くさく見えてしまった。トイレ清掃員という職を利用してるだけにみえた。

あと、、エンドクレジットの柳井が何人も連なってるので萎えた。
衣装もユニクロ提供で。
まぁプロモーション映画なので仕方ないけど。私には響かなかった。
TMK

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