ayan

PERFECT DAYSのayanのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.5
渋谷で観ると決めていて、ようやく

家の中も生活も
スカイツリーを見上げる街並みも
入り組んだ高速道路も
小さな芽を掬い取る手も
出会ったり居合わせたり
すれ違っていく人たちも
きれい、何もかもきれい
(トイレの中はきれいすぎたけど)

1日目の朝、顔を洗うシーンで
鍛えられた逞しい腕が映ったとき
「この役、役所広司はかっこよすぎるだろ」
と無意識の思い込みが露わに
その後、誇り高く掃除するシーンを
見せつけられたときには
恥ずかしくなり泣きそうになった

だけどそれとはまた別の話で
平山が今の生き方を何の迷いもなく受け入れてるわけではないように見えた妹を抱きしめるシーンにグッときた

良いとか悪いとか自分でさえも決められないこの世の諸行無常を思う映画でした

役所広司すごかった
銭湯でみせた体に老いも感じて
そこがまた
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