な

PERFECT DAYSのなのネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

木漏れ日のような尊い人生を見た。
タイムループか?って思えるような平山の朝。箒の音で目覚めて、布団を畳み…毎朝同じルーティン。だけど、なぜか目が離せなくて、一生見ていたいとすら思えた。
姪っ子が登場してから展開が変わり、心がざわつく。
平山が、「違う世界」を生きている妹を抱き締めるシーンには、図らずも涙がこぼれた。
それにしても、台詞がほとんどないあの役を、あんなにも魅力的に演じた役所広司は本当に素晴らしい。空や木漏れ日を見上げる、無垢でチャーミングなあの微笑みよ!

素敵なディテールがたくさんある映画だった。
・通勤の車中でカセットテープで聴く音楽(サントラが欲しい)
・昼ごはんを食べるシーン(顔見知りのOL、フィルムカメラで木漏れ日を撮影)
・就寝前の読書~夢の中モノクロシーン
・見知らぬ誰かとの○✕ゲームと「Thank you!」のコメント
・休日のルーティン(石川さゆり!そして、三浦友和との影踏み!!) 
など多数

自分はヴェンダース作品は初だったが、TOKYOを素敵に撮ってくれて感謝。
もし10代の自分が観たら、早送りしてたかもなので(笑)、40代の今、出会えて良かった。
な