琥山一茶

PERFECT DAYSの琥山一茶のネタバレレビュー・内容・結末

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

作品のジャンルの一つに日常系と呼ばれるものがあるが、
本作こそ日常をこれほどまでにも魅力的に見せた「日常系」な作品ではないかと感じた。

起床から始まり、身支度を済ませ無言で職場まで向かい、掃除を始める。
10分か15分ほど台詞が無かったところに、第一声はやって来た柄本さんというまさかの展開。平山を演じる役所さんの手際が良いので、元々やってたのではないかと見入る。
さらに、町の人たちの声が、口数の少ない平山によって活きている。
言葉の一つ一つが、平山を介して自分自身に語りかけているような感覚になるほど、「声」が活き活きとしていた。

平山の日常をずっと見ていたいと思えるような、心地よい作品だった。

物語:94
人物:97
テンポ:95
音楽:91
演出:97
琥山一茶

琥山一茶