「この世界はたくさんの世界でできている」
「繋がっているように見えて別の世界を生きている」
素敵な言葉だと思った。
人の目から見た幸せより、自分の幸せの軸を大切にしたい。そして、そこに転がってる幸せに気づけることが人生を豊かにするんだと感じさせられた。
人々は
「部活のレギュラー」とか「大企業に就職」とか「結婚して幸せな生活」みたいな目標に向かって、たいして変化のない毎日をこなし、目標を達成することに幸せを感じて生きると思う。
でも、人生の中ではなにかを成す為の過程のほうが大部分を占めるわけで、
過程だからしょうがないと死んだように生きてきた自分はこの映画を見て涙が出た。
明日からのあたりまえのいつもの毎日が少し輝くような気がした。
でも主人公の生き方を「正」とするような描き方ではなく、あくまで提案されてるような優しさに溢れた映画だった。
主人公もこの先の不安や、身寄りのないことなど、それなりの悩みを抱えてるように見えた。
主人公の過去や今に至る経緯など深掘りはなかったけど、だからこそ実在する1人の清掃員の人生をただ覗いてるだけのようなリアリティが生まれて良かった。
