このレビューはネタバレを含みます
「こんなふうに生きていけたなら」
正気か?と思った
当時も観終わって賛否両論だろうなと思った。カニには漂白された世界観がキモくて仕方なく思えた。
趣味に没頭して煩わしい人間関係は無くてうらやましい。みたいな感想が多く目についたが、冷静になってほしい。
やれデジタルデトックスだと、わざわざスマホに触れない休暇を取った報告をする人達にこんな生活送れるわけがない。送るつもりもないだろと思ってしまう。
本当にそうしたいなら今すぐにでも出来るのに、都合のいい面だけを見て無責任な憧れだけを呟くだけ。
憧れそのものが無責任なものであるから、それでいいのかもしれないが無責任である事を自覚しているかしていないかで大分変わってくる。
人間関係に疲れた人間が憧れるのは分かるが、一度孤独な期間を過ごしてみるといい。1年でも2年でも、気が済むまで。この映画の先を想像するとこのままだと先細りしていく孤独な結末が待っているはずだが、そこを無視して憧れないで欲しい。それに耐えられる人は一握りだから(このまま家族を頼らなければの話。頭下げれば帰る家があり、恐らく裕福だ。これは余裕のある人間の物語)
映像は美しい。退屈せずに観れてしまう。面白いと思う。だから危険なんだ