どんな日々も、どんな人生も素敵に感じさせてくれる全肯定映画
【内容】
古びたアパートに住むトイレの清掃員、平山は繰り返される毎日の中に沢山の小さな幸せを持っていた。
隣の芝生は青いって言うけど
SNS見ちゃうとさ、隣どころか遥か彼方の人達の芝生も見えちゃって、
あんなの成功している人のいいところだけ切り取ったものってわかってる筈なのに
金銭的に豊かで華やかな生活が人生の全てに思てきてしまう
この映画はそんな洗脳を解いてくれる作品
主人公はトイレの清掃員という多くの人が偏見を持っていて、見下されているような仕事
住んでいるアパートも古くてボロボロなんだけど、
朝起きて飲む缶コーヒー、木漏れ日と鳥のさえずり、仕事終わりの銭湯、行きつけの居酒屋とスナック、就寝前の読者
これを表情の固い男が満足そうに繰り返すことで
観てる側もこの日常が尊いものに見えてきてしまうという不思議…
全く同じ日はなくて、日常の中で起きる小さな変化、小さなコミュニケーション一つ一つに大喜びする主人公を観てさらに
尊く感じてしまう
観終わった時には自分の身の回りの小さな変化も楽しめるように‼️
何この映画w
自分とは住む世界が違うけれども
どうしてこんなに共感してしまうのか
どうしてこんなに惹かれてしまうのか
役所広司の演技とヴィム・ヴェンダース監督の力恐るべし…