メイ・ディセンバー ゆれる真実のYucarのレビュー・感想・評価

複層的に異なる立場の人から聞き取り、捉えようとしても、わからない。当人にしか当時の事実はわからないし、当人にすら一時的で曖昧なもの。愛とか家族の年月とかとは別に、人の成長を阻むことの罪深さが浮き出てくる。まだ成長途中の子に手を出すことは人生を狂わせることにもなり罪深い。加害や被害の側面を自覚するのにだって時間がかかる。
似たようなテーマ、子どもに手を出す罪深さの話だと、渡辺ペコの漫画「恋じゃねえから」が本当に良かった。