都築怜

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命の都築怜のレビュー・感想・評価

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仕事がパンパンに詰め込まれた日常、頭と体がオーバーヒートを起こしている。そして今ここに、2時間だけ休息の時間が与えられたとする。さて、どう休むのが一番時間対効果が高いだろうか。僕は言い切りたい。「映画館でこれを見ること」だと。

僕にとってこの映画は、エドガルド・モルターラという1人の人間について徹底的に考察させられた映画だった。親、家族構成、居住地域、そして宗教
。1人の人間が、どんな環境で何に出会うと、どう成長するのか。そして今何を思うのか。そんなことを考えながら見ていたら、映画自体はあっという間。映画館を出る頃には、頭のなかが「工場出荷状態」にリセットされていた。眉間の緊張感が自然と消えていた。

ラストシーンまで見逃せない。
都築怜

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