とにかく調理のシーンと食事のシーンが延々と続きます。特に冒頭の約30分のソースにこだわったフランス料理の調理シーンは圧巻。映像のみならず調理の音が絶妙で香りまで感じられるほどです。実際の料理の品数多数。これにメニューの読み上げが加わり、著名ワインも多数登場。普通であればお腹が空いて仕方がないはずの映画ですが、あまりの凄まじさですっかり胃もたれしてしまいました。19世紀の田園風景、衣裳、台所の調理器具、全てが美しい摩訶不思議な作品です。今年最後の映画評、キレが無くてすみません。良いお年をお迎えください。
