原題を直訳すると「ドダン・ブーファンの情熱」。
ドダン・ブーファンはフランス料理界では昔から有名な架空の人物。スイス生まれパリ育ちの Marcel Rouff が1920年に発表した小説に登場する。この小説の題名を直訳すると「美食家ドダン・ブーファンの生涯と情熱」。
小説の中でドダンは「究極のポトフ」作りに取り組むわけだが、この映画はその前日譚となっており、小説の出だしに繋がっていく。
映画の中の8割ぐらいは料理を作ってるシーンと食べてるシーンである。なのに、感動的で惹きこまれた。とても好きな映画になった。
スクリーンが大きな映画館を選んで観に行ったが、静かなシーンが多いため館外の音が何度か微かに聞こえてきてしまった。この館でこんな体験は初めて。上映館が行ける範囲に幾つもあったが、どこで観るか悩ましい。