あかがみ

落下の解剖学のあかがみのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.3
予告編を見たときから気になっていたので鑑賞。
2時間30分程の尺があるのに見入ってしまいあっという間でした。

予告編でもあるシーンで母親が「私はやってない」というのに対し弁護士は「そこは重要じゃない」と返す。
この映画においてはこの会話が核心を物語っていたんだなと思います。

物語が進み法廷シーンがメインになると弁護側・検察側が互いの主張を繰り広げるという、一般に知られている流れの裁判ですがどちらを信じたらよいのか分からなくなってくる。

夫婦のやり取りが流れるところでは内容がとてもリアルで観客にも思い当たる人がいるんじゃないかと。

現実でもありますが全体を通して見ると何の問題もないのに部分的に切り取って見ると全く違う解釈になってしまうことがあります。
色々と考えさせられる作品です。

息子の愛犬役ワンコは映画を理解しているのかと思うくらい賢そうでした。
パルムドッグ賞を受賞しているみたいですね。素晴らしかったです。
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